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わたしはわたしの選んだもので出来ている。「選べる」をいつまでも。

  • 執筆者の写真: 平良 和土
    平良 和土
  • 2019年10月14日
  • 読了時間: 2分

わたしには娘がいる。娘が2歳を過ぎたころから親が選んだ服ではなく、自分で好きな服を選び身に着けるようになった。

親が与えたものを喜ぶことから、自分で選ぶ喜びと楽しみを知った。





親の目から見ればその服の「選択」はどこか面白おかしく見えるが、娘にとってはそれが最高の「選択」であり、その「選択」が娘らしさを作っている。

選ぶことの楽しさはいくつになっても変わらない。

多くの女性は雑誌で好みの服やスタイルを見たり、ウィンドウショッピングでたくさんの店と見比べたり、選ぶことに時間を費やし楽しんでいる。 男性も趣味に使う道具、こだわりのアイテムを選ぶ時間は楽しく、有意義なものである。

自分の好みのものを選び、得ることにより自分のスタイル、自分らしさを作っていく。

しかし、高齢になり「選ぶ」ことが難しくなってくる。

それは、身体が思うように動かなくなり自分ひとりでは外出が難しくなり、いままで行くことができたレストラン、洋服屋、美容室など一人ではいけなくなったり、 福祉施設へ入所することになれば、起きたい時間に起きれない、食べたいときに食べれない、入浴は決まった時間、決まった曜日にしか入れない。

今まで当たり前だった「選択」が、当たり前ではなくなる。

高齢の方をサポートする福祉サービスはあるが、その情報を得る手段がなく利用までたどり着けなかったり、 利用できたとしてもほとんどの福祉サービスは、利用する方の、その日の気分やその日の体調、その時その時の希望に合わせた利用は難しく、 サービスを提供する側の都合や意向が優先される。

利用者の希望に沿ったサービスでなはく、提供されるサービスに利用者があわせるサービスになっていることがほとんどだ。

利用者のその日の気分や体調によって「選択」できる多様なサービスの実現は難しいかもしれないが、 高齢の方の「選択」する機会やサービスが増えることで、「選ぶ」楽しさと喜びをいつまでも感じることができるはず。

自分らしい「選択」の行き着く先は心から溢れ出る笑顔だ。





誰もがいつまでも自由に「選び」、「選択」できる。

そんな社会の実現に少しでも貢献できないかと、 娘のオリジナリティあるスタイルと最高の笑顔を見て思った。

 
 
 

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